脳内「セロトニン」を作るセロトニン神経は、最も古い脳と言われる脳幹にあります。
セロトニン神経で作られた「セロトニン」は、脳の広範囲、及び、脊髄に分泌されていて、様々な生命活動に影響を与えています。
脳では神経細胞同士の情報伝達によって、心の機能(意思や感情)を体の機能(行動や運動)を行う細胞に伝えていく働きを持っています。
脳の神経細胞同士も、さまざまな情報を基本的に電気信号でやりとりしています。
「セロトニン」は、朝になり目が覚めると分泌が始まり、夜になり就寝すると分泌が減少します。
★「セロトニン」は、昼間の活動に適するように自律神経を調節します。
★「セロトニン」は、呼吸筋/咀嚼筋/抗重力金/表情筋に緊張を与え、昼間の活動を調節します。
したがって、昼間の「セロトニン」分泌量が少ないと、朝になり目覚めても交感神経へのシフトが出来ずにスッキリ目覚めません。
また、筋緊張の低下により姿勢が悪くなり表情にもしまりがなくなります。
「セロトニン」は、睡眠/覚醒のサーカディアンリズムを整えます。
サーカディアンリズムとは、ヒトの体には、ふだん時間などを意識しなくても、朝に目覚め、日中は脳も体も活発に活動し、夜になると体が休息を求め眠りにつくというような、自然に備わっているリズムがあります。
このようなおおよそ24時間で繰り返されるリズムを「概日リズム(日周リズムあるいはサーカディアンリズムともいう)」といいます。
「セロトニン」は、下行性の疼痛抑制により慢性的な辛い痛みの伝達を抑制します。
従って、「セロトニン」の分泌が少ないと、痛みに敏感になり、痛みが増強し持続することになります。
の分泌が少ないと、不安感/今日うh寒が必要以上に更新して様々な不安障害を引き起こします。
「セロトニン」の分泌が少ないと、欲望や舞い上がる感情のコントロールができなくなり、いらいらしやすくなったりキレやすくなったりします。
また、依存症にもなりやすくなります。
「セロトニン」の分泌が少ないと、脳がストレスを感じやすくなります。
そうすると、ストレスホルモンが更に「セロトニン」を減少させます。
その結果、感情障害(うつ病)を引き起こしやすくなります。
また、様々な「ストレス関連疾患」を引き起こします。
ストレス関連疾患=心身症
「セロトニン」の分泌が減少し「ストレスが蓄積」すると、様々な「心身症」が現れます。
「心身症」は医療機関に行っても原因がわからなかったり何度も再発したりします。
心身症は、その発症や経過に、“社会心理的ストレス”が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態です。(日本心身医学会)
つまり、ストレスが蓄積されたために身体に疾患(病態)が現れた状態が「心身症」です。
「セロトニン」は“脳”から「ストレスを追い出し」、“こころ”と“からだ”の「バランスを安定化」させます。
現代は小学生から高齢者まで、パソコン・スマホなどの液晶画面を夜遅くまで見続ける方が多くなり、それによる体調不良になる方が増えています。
一番の弊害が睡眠不良です。問題になっているのは子供も夜型生活になり、朝起きられない・学校に行けなくなる・勉強についていけない・引きこもりになってしまうなど知らず知らずのうちに心も体も健康でなくなっていきます。
脳内セロトニンが減少すると、「ストレス」を感じやすくなります。
その結果、ストレス反応で自律神経のバランスが異常になったりストレスホルモンにより様々な障害が現れたりします。