こちらでは中医学的に考えた健康情報・季節の養生・漢方豆知識や中医学的雑学について書かせていただきます。 どうぞご参考になさってください。
いま、さくら薬局のホームページをご覧になっている方はどのような目的があるのでしょう。 今の病気をなるべく楽にしたい…、病気気ではないけれど、病気にならない方法(養生法)等について知りたいなど、色々あると思います。 「中医学」という古いけれど新しい医学への期待感?
漢方薬は、現代医学でも見直されてきて、医師も副作用の少ない漢方薬の持つ力への期待など、ドクターも色々な疾患に使うことも増えてきました。 病院から漢方薬を処方された方も多いと思います。 気になるのは、漢方薬を、中医学の理論を抜きにして西洋薬と同じレベルの「薬」として扱っている場合が多く、副作用があったり確かな効き目が見られなかったりしています。
漢方薬は漢方本来の理論や考え方、漢方薬の中の生薬の使われ方を理解して、その正しい使い方を実践することがとても大切だと思います。
テレビや雑誌で「歳を取ると血が濃くなるので、水をたくさん飲むのが良い」という健康法を薦めているのを見たことがあると思います。 さくら薬局でも「水飲み健康法」を実践しているお客様も良くいらっしゃいます。 のどが渇かなくても毎朝水を飲んでいるとか、毎日お水を2リットル頑張って飲んでいるという方のお話を意外と多く聞かされます。たしかに高齢者では、血は濃くなる傾向はあるかもしれませんが、それは身体全体の水分が不足しているとは限りません。 腎陽(身体の中の余分な水分を排出する力)の力の低下で水をさばく力が低下して、血が濃くなる一方で、余分な水が身体にたまっている場合も多いのです。
水を飲むことで多少は血も薄くなるかもしれませんが、片方で、身体に貯まった余分な水を増やしています。水を2リットル飲んでも、そのまま身体中で使える水にはなりません。 余分な水が増えることで身体の中に停滞する水が増えていきます。 その結果、関節が腫れて痛む、鼻水や痰が増えた、食欲がなくなった、身体が重くて動きにくい、足のむくみ、頻尿や夜間尿など、水のトラブルが現れやすくなります。
中医学には身体の状態を客観的に把握する手段がありますので、その健康法は自分に適しているかどうかを判断したうえで実践すべきだと思います。
何かの健康法を実践したら体調が悪くなったなど気にあることがございましたら、遠慮なく、さくら薬局にご相談ください。
健康のための第一条件は、身体の構成物質「気・血・津液」が滞りなく体の中を流れることです。 体の中も体の周りもこれらの物質が常に巡っていることが大切です。
スムーズに廻るためには、中医学はバランスの医学といわれ、これらの物質が足りなくても多すぎてもいけません。皆さんの身体は周りの環境にとても大きい影響を受けます。 例えば、寒い冬は身体も冷えやすく、気血津液の流れはスムーズに流れなくなります。 その結果、痛みが出やすくなる季節でもあるのです。
また、湿気の多い季節は脾胃(胃腸)の働きが弱くなり、疲れやすく食欲がなくなりやすいです。水分を摂りすぎないで、温かく消化の良いものを食べて胃腸を元気にしましょう。 また、流れを悪くする原因として精神状態も大いに関係があります。 中医学では「内傷七情(ないしょうしちじょう)」といって、怒・喜・思・憂・悲・恐・駑という7つの感情の乱れも原因になります。
“病院で検査しても異常がない”“病院へ行くほどでないけれど調子が悪い”明らかな病気でないけれど、体調が今ひとつということはありませんか? 中医学では、このような状態を「未病(みびょう)」つまり半健康な状態です。 未病とは、病気なる一歩手前の状態です。未病先防の観点から、病気になる前に手立てを打つことで大きな病気への進行を防ぐのです。 しかし、病院で“気のせいですよ”“様子を見ましょう”と言われ、治らず諦めていた症状が漢方薬を服用して良くなることが多々あります。 中医学では、病気の部分だけを見るのではなく、心を含めた身体全体を見て、その人の自然治癒力を高めて対処するのです。 病気が起こったプロセス、精神的なこと、生活全般など、様々な視点から病気を考え、症状を緩和していきます
秋は呼吸器を養うことが大切です。「肺」を潤す食べ物を積極的に摂るようにしましょう。
冬は蓄えの季節です。腎をいたわり、身体に必要なエネルギーを外に漏らさないような性活を心がけましょう。