小さい文字が見えない もしかしてスマホ老眼?
古くから親しまれた蛍は、六月から七月にかけて多く見られ、ゲンジボタルやヘイケボタルなど40種類のホタルが日本に生息しているそうです。
最近は本当に見なくなりました。ホタルが多く飛ぶ条件としては、生暖かい温度(20度以上)、雨上がりで湿度が高い、曇りで月明かりがない、風がない…などが挙げられ、夏の日が落ちて暗くなる7時半くらいからピークは8時ごろです。
京都 貴船神社で「物おもへば 沢の蛍も我が身より あくがれいづる 魂かとぞみる(和泉式部)」と詠まれたように、昔は光っている姿を魂に例えられましたが、今光っているものと言えばスマホですね。
夜道を歩いていたら遠くからスマホの光りだけがボーッと近づいてくる。見慣れた景色ですが、歩きながらスマホを弄ると危ないです。
そして、最近、画面の見過ぎによる「スマホ老眼」が増えているようです。
一般的な老眼は加齢が原因ですが、スマホ老眼は小さな文字を近くで見続けることが原因です。
目の筋肉が凝り固まってピントの調節がうまくいかなくなり、近くの文字が見えにくいなどの老眼の症状が、年齢にかかわりなくあらわれます。
スマホやPCから発せられるブルーライトを長時間浴びると、黄斑変性症を発症しやすくなるといわれています。
黄斑変性症とは物を見るために一番重要な部分である黄斑に異常をきたす病気で、失明の原因にもなります。
中医学では、目の不調は五臓の「肝」を養うことを基本に予防・改善していきます。
目の疲れや乾燥が気になる方は「肝腎虚弱」で目に十分な栄養が届かず、エネルギー不足の状態なのかもしれません。「杞菊地黄丸」などがおすすめです。
目の充血や痛みが気になる方は、ストレスにより肝の機能が低下してしまう「肝鬱気滞」タイプなのかも。「逍遙丸(しょうようがん)」などをお試しください。
視力の低下やフラつきなどが気になる方は、ダイエットや胃腸虚弱などが原因で「気血不足」の状態になっている可能性が。「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」などをおすすめします。