病気にならない為の中高年の漢方

中高年になると様々な生活習慣病や慢性病、原因がよくわからない症状に悩まされる人が多くなります。     通常は一般的な病院で診療してもらい、治療が始まります。しかし、診察の結果、病気や不調の原因が突き止められない、病名が付けられないときは、治療をしてもらえません。                      「どこにも異常がありません」「様子を見ましょう」と言われた場合、漢方薬も一つの選択肢だと思います。

また、日本は超高齢化社会に突入しています。男性も女性も2015年の平均寿命は男性80.8歳、女性は87.1歳になりました。

なるべく、健康で健やかに生活するためにも漢方の力や楽しく過ごすために中医学の養生を取り入れてみてはどうでしょう。さくら薬局ではお客様にあった漢方薬や食養生や生活養生をご提案いたします。

風邪青・赤・黄色の風邪がある?

中医学では風邪を症状によって「体が冷える青い風邪」「熱が出ている赤い風邪」「お腹にくる黄色い風邪」の3つに分けて対処しています。

「体が冷える青い風邪」 ぞくそくっと寒気がして、水っぽい鼻水がでるのは、風邪のひき始めのサインです。のどの腫れや炎症がそれほどないようなら、身体を温めて発汗させる「葛根湯」が効果的です。

「熱が出ている赤い風邪」 熱で顔が赤く、喉が痛い時の風邪です。のどが赤く腫れて痛い、鼻水痰が黄色く粘っている。このような状態のときは「天津感冒片(てんしんかんぼうへん)」を使います。

「お腹にくる黄色い風邪」 下痢や嘔吐、食欲不振を伴う症状があり、湿気の多い時期や夏に引く風邪にみられます。体内の余分な水分を取り除きながら胃腸の機能を高め、発汗作用によって治す「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」を使います。食欲が無いときは「晶三仙(しょうさんせん)」を併用します。

【 風邪の養生 】                                  空気が乾燥すると、鼻やのどの粘膜が乾燥して防御機能が低下して、ウイルスに感染しやすくなります。外出時はマスクをしたり、室内の温度や湿度を適度に保つことが求められます。 また、風邪の予防効果をを高めるには、身体の免疫システムに欠かせないビタミンCや、身体のエネルギーを生み出すビタミンB群が必要です。                   また、バランスよく栄養を摂ることと、腸内環境を善玉菌優位の健康状態に整えて、免疫力を高めておきましょう。                                なお、中国では「板藍根(ばんらんこん)」という生薬が、風邪の流行する季節になると、お茶代わりに飲まれています。                              さくら薬局でも「板藍茶(ばんらんちゃ)」「板藍飴(ばんらんあめ)」を取り扱っています。風邪やインフルエンザのシーズンには大活躍しています。

頭痛筋肉のコリやストレスが原因かも

慢性的な頭痛に悩まされている人のほとんどは「緊張型頭痛」と呼ばれる頭痛のようです。         この「緊張型頭痛」は、頭の痛みは偏頭痛ほどではありませんが、グーッと締め付けられるような圧迫感のある痛みが特徴です。                 要因は2つあって、筋肉のコリからくるものと、精神的なストレスによるものです。            次に多いのが偏頭痛で、これは男性より女性の方が3.6倍も多いと言われています。            ズキンズキンと拍動するような痛みが頭の片側だったり、頭全体に起こります。この場合の痛みの原因は、血管の周囲が炎症を起こしていたり、血管が異常なほど拡張していることが考えられます。ただし、頭痛の激しさと、原因となっている病気の重さとは必ずしも比例しないので、いつもの頭痛と違うと感じたら、医師の診断を受けてください。

頭痛に良く使う漢方薬                                ・風邪を伴う頭痛:川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)              ・血行不良による頭痛:冠元顆粒(かんげんかりゅう)や田三七人参(でんさんしちにんじん) ・ストレス、」                                  ・のぼせ、動悸、めまい、口の渇きを伴う頭痛                             :黄連解毒湯(おうれんげどくとう)や霊黄参(れいおうさん)      ・中年以降の偏頭痛、緊張型頭痛:釣藤散(ちょうとうさん)              ・体力が弱っている人で嘔吐などを伴う頭痛:呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

【 頭痛の養生 】                                   「緊張型頭痛」では、筋肉のコリからくる頭痛も、心因性の頭痛も緊張を解きほぐすことが解消の糸口になります。ストレスや軽い体操、マッサージなどで筋肉の張りを緩めたり、お風呂にゆっくり入ったり、外に出て気分をリフレッシュするように心がけてください。    ズキンズキンする片頭痛の場合は、対応する漢方薬を飲んで暗めの部屋で安静をを心がけてください。                                      ただし、頭痛の激しさと、原因となっている病気の重さとは必ずしも比例しないので、いつもの頭痛と違うと感じたら、医師の診断を受けてください。

肩こり肩こりの状態で漢方薬を使い分け!

長く同じ姿勢を続けていて、動こうと思った瞬間に「あいた~、背中と首筋が固まっちゃった!」というのは、中高年になれば珍しくもない話です。                      筋肉が硬く固まってしまう肩こりは、いわば一種のストレス反応だとする科学者もいます。                      ストレスによって自律神経が乱れ、身体を緊張させる交感神経の働きが優位になります。交感神経は血管を収縮させるので、肩の筋肉の血行は悪くなり、筋肉の緊張がさらに強まってしまいます。                                                          すると、今度は血液と一緒に運ばれるはずの酸素が運ばればれなくなって、筋肉は酸欠状態になってしまいます。                                そしてますます、肩こりがひどくなってしまうという悪循環になってしまいます。

肩こりに効果的な漢方薬                               ・血行不良の肩こり:血行を改善する「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」が良く使われます。   中医学では、総合的な血管力(血液の量と血液の質、流れる力)が重要と考えています。 ・首の後ろから肩や背中のコリ:「葛根湯(かっこんとう)」              ・月経痛のある女性の肩こり:「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」         ・疲れやすくて冷え症の肩こり:「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」や「当帰芍薬散

【 肩こりの養生 】                                 軽いランニングなどの全身運動で身体全体の筋肉を動かし、血行を促進させるのも肩こり解消の秘訣です。血の巡りを良くするのは、ビタミンB6とB12、それに葉酸が必要です。  ビタミンB6は、野菜、魚介類、肉類などに含まれていて、ビタミンB12の方は、シジミ、アサリ、イクラ、スジコ、ハマグリの佃煮などに豊富です。               葉酸は、モロヘイヤ、パセリ、ブロッコリー、ほうれん草などの野菜や、大豆などの豆類に含まれています。                                   筋肉を作るアミノ酸の仲間である「クレアチン」は肉や魚に含まれています。

不眠不眠のつらさは4つのタイプ

「心配が多く、不安でぐっすり眠られない「不眠症で、昼間もぐったりしてしまう」「毎日、ほとんど眠れない日が続いて、うつ病のようになってしまった」・・・こんな不眠症の悩みを抱えている中高年の方は、以外に多いものです。病院で睡眠導入剤や精神安定剤を処方してもらっても、薬の副作用で頭痛に悩まされたり、昼間もぼーっとしてしまって、薬漬けになるのが怖いと感じている人もいます。また、不眠症のタイプには、なかなか眠られない「入眠困難」、何度も目が覚める「途中覚醒」、目が覚めるとその後寝付けない「早朝覚醒」、眠りが浅い「熟眠障害」などがあり、幾つかのタイプが重なっていることが少なくありません。

不眠に効果的な漢方薬                                漢方では、夜寝るときは、昼の「陽(よう)」の状態から、夜の「陰(いん)」の状態へ徐々にきりかわっていくと考えています。この考えをもとにすると、不眠には、主に4つのタイプがあります。                                      ・精神的に興奮して眠られないタイ:「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいと                    う)」や「龍胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」 ・ほてりや寝汗、動悸などで慢性的な不眠:「天王補心丹(てんのうほしんたん)」     ・虚弱体質で、倦怠感、顔や唇が白っぽい人:心脾顆粒(しんぴかりゅう)」、                           「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」      ・余計なものが体内に溜まっている:「温胆湯(うんたんとう)」

【 不眠の養生 】                                  ストレスによる不眠は、ストレスを緩和すると言われるセロリ、三つ葉、ミントなど香りのある食材を摂りましょう。「補腎(ほじん:生命機能のエネルギーを高める)」効果のある黒ゴマ、黒豆など黒色の食材を多めに摂りましょう。                    そして、補血の働きをするレバーや黒糖などの食材を摂るようにすると、ストレス緩和につながります。                                     不安感に襲われてよく眠られない方は、眠る前に温めたミルクを飲むのも効果的です。   カルシウムはイライラや情緒不安を鎮める働きをするので、上手に取り入れましょう。   長期服用しても副作用のないミンハオ(琥珀・珍珠母)も、安心して飲むことのできるサプリメントです                                     

便秘 体内に余計なものがいっぱい!

 日本人には便秘で困っている人が多くいます。なかには何年にもわたって、下剤に服用を繰り返している方もいらっしゃいます。                 中医学の古典には「肛門は五臓の使であり、水穀(飲食物)が長く留まることを嫌う」とあります。    そのため、便秘になると、五臓に様々な影響が及ぶことになります。そこで下剤に頼りがちになりますが、下剤は使えば使うほど悪循環に陥る恐れがあるので注意が必要です。体力がある人にみられる便秘には、「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」のような瀉下薬が効果をあげます。                              しかし、この種の下剤は、痩せてほてり感や体の乾燥感があるような陰虚(いんきょ:体液不足)タイプの人の厳秘には、単純には使えません。例えば、加齢によって腸液や体の水分が不足の時に、下剤を使って無理に通便させると、腸液も一緒に消耗してしまいます。     その結果、腸管に潤いがなくなり、ますます排便が難しくなります。           発汗や嘔吐などによって、体液を多量に消耗している時には、特に慎重に服用しなければいけません。                                      このタイプ人の便秘には、腸を潤す水分を補いながら排便を促すのが原則で、腸を潤す作用を持った地黄(じおう)・当帰(とうき)、油脂を含み潤腸する麻子仁(ましにん)などの生薬が使われます。これらの生薬を配合した代表的な処方に潤腸湯があります。           なお、女性は、産後、生理不順などで血を消耗し、血虚による便秘になりやすいのでご注意ください。この場合、潤腸湯に、血を補う婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)等を併用すると効果が上がります。

便秘に効果的な漢方薬                               ・月経不順や更年期障害があったり、便が硬い方:「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)   ・みぞおちから脇腹にかけて抵抗感のある人:「大柴胡湯(だいさいことう)」      ・腹部が張っていて、腹痛の熱がこもっている人:「清営顆粒(せいえいかりゅう)」   ・慢性の便秘:「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」                ・体力がない・胃腸の働きが弱い人による便秘の方:「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」 ・腹部に膨満感や腹痛のある方:「健胃顆粒(けんいかりゅう)」

【便秘の養生】                                   朝ご飯を食べる習慣が便秘には大切です。朝起きてから食べ物を胃の中にしっかり入れることが体内時計を目覚めさせ、腸の蠕動運動を活発にさせることにつながるからです。     勿論、食物繊維の豊富な野菜は毎日の食卓に欠かさないようにしてください。       食物繊維は、水分を吸って軟らかいゲル状になる水溶性の食物繊維を多く含む海藻やイモ類などが便秘の解消に役立ってくれます。                         運動は、排便に必要な筋肉が鍛えられる腹筋運動はもちろん、ウオーキングやサイクリングでも腸の動きを活発にすることができます。

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