日本人はもともと繊細でまじめな方が多い国民です。「おもてなし」という言葉があるように、相手の事を気づかい、気配りをしたり、心のこもったもてなしをします。 その後には気疲れが残ったり、眠られなかったり、ぼーっとすることがあります。 何でもない人もいれば数日間は体調不良が続く人もいます。その違いは何でしょう? そのような疲れやすい人のために心脾顆粒はあるのです。 ここでは、何故、気疲れするのか、頭がぼーっとするのか、何故、心脾顆粒が必要なのかお話ししたいと思います。
気を使う・気にする・気配りする・元気・・・など、「気」という言葉は色々な場面で使われます。 中医学では「気」は目に見えないけれど体内を巡っているエネルギーの一種と考えています。 体を動かすときも何かを考えるときも、食べ物を消化・吸収するのにも、エネルギーが必要です。この気というエネルギーは、使えば使うほど、減っていきます。エネルギーですから、充電するとまた元気に使えます。人間の場合は、質の良い眠りが、気をしっかり充電できるのです。 「気を使う」「気配りする」など、「気」を使うとは自分の気を使うということを意味しています。気が足りなくなれば、元気がなくなり色々な場面で影響が出やすくなります。 また、中医学では、考えすぎることを「思慮過度(しりょかど)」という特別な言葉を使っています。 「思慮」とは色々深く考えることという意味ですが、それが「過度」な状態が長引けば、病気を引き起こすと考えています。気が足りなくなれば、胃腸の働きが悪くなるので、「食欲がなくなる」などが顕著に出てきます。 中医学では、脾胃(胃腸)の機能低下は、元気を作られなくなるので「疲れやすい」という症状が出てきます。それに伴って、消化吸収が悪いので、血も十分に作られなくなります。 これを「気血両虚(きけつりょうきょ)」といって、元気も血もない状態です。ストレスがあると、この状態はさらに悪化していきます。 次は「元気がない」「血が足りない」状態を解説していきます
思い悩みストレスや考えすぎたり気を使いすぎる状態が長引くと脳の疲れも顕著になってきます。この状態を「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」といいます。 心脾両虚とは、血を全身に巡らせる働きを持つ「心(しん)」と、消化吸収をつかさどり、気・血を生成する「脾」の両方が虚弱になった状態を指します。 また「心(しん)」だけでなく「心(こころ)」の状態にも影響を及ぼします。ストレスや思い悩み、考え過ぎなどで脳に過度の負担がかかると、心と脾に影響して機能が低下し「心血虚(しんけっきょ)」「脾気虚(ひききょ)」の症状が同時に現れることが多くなります。
心血虚(しんけっきょ)による症状 心は精神・意識・思考・血脈(血管)をつかさどっています。また、気血などのエネルギーが心神活動(行動・動作・目つき・会話や言語・顔の表情)の基礎となります。 心血虚になると、脳に気血が提供できなくなり、物忘れ、人の会話を理解できない、焦燥感、不安、眠りが浅い、不眠という症状を引き起こします。
脾気虚による症状 脾は主に二つの作用があり、一つは食べ物を消化し、気血などのエネルギーを生成し、それを全身に運ぶことです。 もう一つは血液循環を管理し、血液が血管から漏れ出ないようにすることです。 脾の働きが停滞すると、いわゆる「脾気虚(ひききょ)」の状態となり、消化不良や全身の疲労感を招いたり、皮下出血や生理不順と言った症状が現れたりします。
心血虚による症状と脾気虚による症状の2つの状態が同時に現れるので、これを「心脾両虚」といいます。心脾両虚のイメージを下のイラストに掲載しました。
物忘れ・不安感などはありませんか?
当てはまる項目にチェックを入れてください
□最近、物忘れ(健忘)しやすくなった □眠りが浅い □眠れない □人の話を理解できない□くよくよしたり不安を感じやすい □ドキドキすることが多い □めまいや立ちくらみがある □貧血 □汗をかきやすい □疲れやすい・疲れている □食欲が落ちている □下痢気味 □便秘気味 □アザができやすい □尿に血が混じっている □便が黒っぽい □経血が多い
3つ以上当てはまる場合、心脾両虚の可能性があります
心脾顆粒に使われている生薬を解説いたします。 心脾顆粒は10種類の生薬が配合されています。 それは3つのグループにわけることができ、、一つ目は脾気(エネルギー)を補い、脾(胃腸)の働きを元気にして、脾気虚を改善します。二つ目は、心血(しんけつ)を補い、神明(しんめい:精神・意識・思考)を安定させます。三つ目は、理気脾胃(胃腸の気の流れを整え脾胃の働きを活発にする)をします