赤い風邪に天津感冒片・涼解楽

毎年、秋口から冬にかけて乾燥する時期になりますと、カゼがはやってきます。最近、薬局でも漢方薬のカゼ薬を買いに来られるお客様が増えています。         実は、カゼにもタイプがあって、漢方では、そのタイプを見極め、お薬を使い分けます。            漢方のカゼ薬といえば「葛根湯(かっこんとう)」がよく知られていますが、実は、合わない場合もございます。  赤い顔をしていたり、のどの痛みが強いときに、「葛根湯」はおすすめできません。葛根湯は、ゾクゾクと寒気が強い『風寒型(ふうかんがた)』のカゼに対して体を温め、汗をかかせるのに使う漢方薬です。  ひき始めからのどの痛みや熱っぽい感じが寒気より強いときは、『風熱型(ふうねつがた)』のタイプで、「天津感冒片(てんしんかんぼうへん)」や「涼解楽(りょうかいらく)」を使います。   今回は、これからの時期にぴったりの『風熱型』(ふうねつがた)のカゼ薬、「天津感冒片(てんしんかんぼうへん)」についてご紹介します。

症状にあった風邪薬を飲みましょう

熱・咽の痛み・せき・鼻水・頭痛・悪寒など、かぜの症状は様々です。市販の「総合感冒薬」は、これらの症状ほとんどに対処するので、確かに便利ですね。    だからと言って、どの薬でも同じように効くわけではありません。                    漢方では、その時の風邪のタイプを見極め、薬を選択します。                                       その人の症状に適したものを選ぶ。それが、さくら薬局がお勧めする風邪薬です

赤・青・黄色 風邪にも色々特徴があります。

風邪をひきやすい人・夏の風邪・冬の風邪、対処方法は違います

寒気には葛根湯、熱に天津感冒片

寒熱の違いにより薬を使い分ける中医学の風邪対策                                    「中国漢方がよくわかる本」 路 京華著

日本の漢方で、カゼといえば葛根湯がよく知られている。                    しかし、現代の中国ではあまり使われていない。葛根湯は、今から約2000年前に著された医書『傷寒論しょうかんろん』の処方である。中国で傷寒論が軽視されているということではもちろんない。 傷寒論よりもさらに古い時代の医書『黄帝内経こうていだいけい』の理論をもとに、各時代の医療的な成果を取り込みながら、今日に至っている。                          傷寒論ころは、気候も寒く、栄養状態も今より格段に悪かった時代だ。そのため、冷えからくる寒性の病気が主流で、傷寒論の処方には体を温めて治療するものが多い。                葛根湯(かっこんとう)もしかり。ところが明、清の時代以降、都市への人口の流入、さらに地球の温暖化傾向が進んだことから、ウイルスなどによってもたらされる熱性の病気が急増。         それに対処するため、温病学(うんびょうがく)という新しい医療体系が生まれた。         比較的抗ウイルス力の強い金銀花(きんぎんか>)連翹(れんぎょう)などの生薬が見いだされ、銀翹散(ぎんぎょうさん)が温病の基本薬として開発された。                       当時、日本は鎖国の時代である。温病学が入っていれば、日本の漢方事情はまた違っていたかも知れない。                                            中国でカゼ薬といえば、この銀翹散系統の天津感冒片(てんしんかんぼうへん)が最もポピュラーな存在で、日本にも輸入されている。ゾクゾクと寒気の強いカゼ(傷寒)には葛根湯、ノドが赤くはれて、熱っぽいカゼ(温病)には天津感冒片を使い分けてみてはどうだろう。               カゼの初期対策が一層充実するはずである。

赤い風邪と青い風邪

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