足の筋肉量は20歳代から加齢に伴い大きく減少すると言われています。 筋肉量が減少すると、筋肉が疲れやすくなり、ちょっとしたことで痛みが発生するほか、足腰に力が入らず、階段の上り下りが辛くなったり、歩きにくくなることで転倒や骨折、介護が必要になったり・・・といったことにもなりかねません。 一般には、高齢者や虚弱者の腰痛にはファーストチョイスとされています。 冷えや湿気が原因で起きる関節、筋肉、骨などの異常)を呈する疼痛全般に広く用いられます。また、激しいスポーツで腰痛を起こす一時的な虚証にも用いられる。 曲げられるが伸ばせないのは筋(筋)に病があり、伸ばせるが曲げられないのは骨(腎)に病があると言われています。 特に高齢者は、骨を栄養する腎が衰えやすく、腎が衰えている高齢者や虚弱者には、体の痛み以外に耳鳴り、健忘、めまいなど(腎虚の症状)を訴えるケースもあります。
いつまでも独りで歩ける足腰を作るために、漢方の知恵を活用しましょう。
キーワードは「骨」「肉」「筋」「血」の4つです。 年齢とともにこれらの部分に問題が起こりやすくなるため、4つのポイントをチェックして早めに対策を取りましょう。
処方中の唐独活(とうどくかつ)・桑寄生(そうきせい)を中心とした構成です。 この組み合わせには、袪風湿、強筋骨の効果があります。 それをサポートする形で他の生薬が加わり、薬性のほとんどは温性です。 牛膝(ごしつ)・杜仲(とちゅう)・桑寄生は肝腎を補い、 骨を盛んにして筋を強くする。補気薬・補血薬もバランスよく配され、痛みの原因を改善します。
・強筋骨(補肝腎)・・・桑寄生・牛膝・杜仲 ・袪風湿・唐独活・・・防風・秦艽 ・散寒通絡・・・・・・桂皮・細辛 ・補血行血・・・・・・当帰・地黄・芍薬・川芎 ・補気健脾・・・・・・党参・茯苓・甘草・生姜
転ばぬ先の杖(独歩顆粒)
「イスクラ独歩顆粒(どっぽかりゅう)」は、唐独活(とうどっかつ)、桑寄生(そうきせい)、杜仲(とちゅう)、党参(とうじん)、防風(ぼうふう)、茯苓(ぶくりょう)など16種類の植物性生薬から抽出したエキスを顆粒としたものです。 独歩顆粒は、疲れやすく、下肢が冷えやすい方の腰痛、関節痛、下肢のしびれ・痛みの改善を目的としております。
腎の衰えは腰痛となって現れやすい
以前、週刊誌で「腰痛3千万人の詩吟」という記事を目にしたときは、驚かされた。日本人の四人に1人が、腰に不安を抱えているということになる。 腰痛は人類が二本足で歩き始めた時からの宿命とはいえ、日本人の「弱腰」(失礼!)は深刻な状況だ。腰痛は気象条件の影響を受けやすい。特に冷えと湿気が痛みの原因となるため、冬場に悪化することが多い。 中医学の腰痛対策は、抵抗力・免疫力(正気)を強め、身体全体の機能を高めることで痛みの改善を図る。正気が体内に充実していれば、邪気を追い払うことができるという考えだ。 古来「腰は腎の府」という考え方あるように、腰と腎は密接に関係しているため、腎の衰え(腎虚)は腰痛となって現れやすい。 したがって腰痛の改善には、腎の強化と、気血を補うことで正気を高める治療法が欠かせない。 中国では、腰痛および下半身の関節の痛みには、独歩丸(現在は独歩顆粒)が良く使われる。 独活・防風・細辛(さいしん)には消炎鎮痛作用が、杜仲(とちゅう)・桑寄生(そうきせい)には腎を補い、腰・膝・骨・筋を強める作用があり、さらには気を補う人参・白朮、血を補う当帰・地黄・川芎などの生薬も配合されている。 この処方ならではの「体力増強作用+消炎鎮痛作用」は慢性の腰痛・関節痛・坐骨神経痛などに効果を上げる。