動物生薬のお話し

漢方薬には動物性生薬を使った処方がいくつもあります。そして、漢方薬の中で補腎薬に使われる生薬を「血肉有情の品(けつにくうじょうのしな)」と呼んでいます。   これは素晴らしい効き目と畏敬の念と込めて、このように呼ばれていると言われています。

動物性生薬の中には、ワシントン条約(絶滅の恐れがある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の制限に引っかかる生薬もございます。このような貴重な動物性生薬を先人達は、高貴な方に使っていました。

その中で、牛黄(ごおう)、麝香(じゃこう)、鹿茸(ろくじょう)などは高貴薬(こうきやく)と呼ばれています。                                       高貴薬はどのような意味があるかというと、非常に高価であって、手に入れにくい生薬ということができます。また、2000年前の書物『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』に、これらの高貴薬は記載されています。                               そして、今でも高貴薬として使われ続けているという事実が、これら生薬の何物にも代えがたいものであるということです。                              ここではそれら高貴薬についてお話ししたいと思います。

牛黄(ごおう)

金の何倍もの値段が付く生薬が牛黄(ごおう)です。

鹿茸(ろくじょう)

生命の根本エネルギーを補うのが鹿茸(ろくじょう)です。

麝香(じゃこう)

ストレスによって滞った気の巡りを改善するのが麝香です

羚羊角(れいようかく)

鎮静作用・血圧降下作用・抗炎症作用を有する羚羊角です

蟾酥(せんそ)

心臓のポンプ機能を改善し、血の巡りを良くするのが蟾酥です

牛黄その2

牛黄の解説第2弾です