“湿に勝つ”胃腸薬は勝湿顆粒

湿度の高い日本の夏場に湿邪対策に欠かせない藿香          中国漢方がよくわかる本  路 京華著

湿を除き胃腸の働きを良くする藿香(かっこう)     刺身や寿司などに代表される日本料理は、醤油やワサビなどと一緒に食べるものが多く、味が薄く、さっぱりとしている。油っこくて、こってりした味の北京料理で育ってきた私にとって、和食の味は淡白過ぎて少々物足りない。

とはいえ、日本でさっぱりとした薄味が好まれるのは、それなりに理由があるように思うのだ。四方を海に囲まれ湿度も高い環境の中で生活している日本人は、ただでさえ体内に湿がたまりやすい。それに加えて、冷たい飲料水を実によく飲むし、女性は生野菜が大好きだ。消化酵素は相当薄められるし、胃腸も冷えるだろう。さらには、運動不足の問題もある。

消化能力の弱っている日本人には、脂っこいものや、味の濃いものを敬遠して、さっぱり味の方に、つい手が伸びてしまうのではないか。

体内に湿がたまると、気の流れが阻害されて体の陽気(エネルギー)を傷つけるため、特に脾胃(消化器系)の機能が失調しやすく、食欲不振などの消化器症状を引き起こしやすい。

身体にたまった湿を取り除いて、不快な胃腸症状を改善してくれる生薬の一つに「藿香(かっこう)」がある。その芳香成分の働きで湿を取り除き、胃腸の働きを良くするため、梅雨時や蒸し暑い季節に欠かせない薬草である。

「藿香(かっこう)」を主薬とした代表的な処方に「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」があり、日本には「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」の名で輸入されている。

まさに“湿に勝つ”薬で、夏場の湿邪対策として活用してみたい。

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