更年期障害と間違えやすい甲状腺亢進症をご存じですか?
立春を過ぎると暦のうえでは春ですが、まだまだ寒い日が続いていますね。 寒い夜の楽しみといえば、あたたかいお風呂という方も多いと思います。
333入浴法が冷え症対策に
テレビで「333入浴法」が「冷え症改善+ダイエット効果がある」と話題になっていました。 ① 41〜42度くらいの少し熱めのお湯に3分間肩まで浸かり、3分間上がって髪や体を洗う。 ② 3分間入り、3分間上がる ③ 最後に3分間入るというものです。(3分+3分を3セット)
ウオーキング1時間分の約300Kcalのエネルギーを消費できるという方法です。
交感神経が興奮するので寝る2時間前までに行ってください。
甲状腺亢進症をご存じですか?
動悸や息切れがしたり、手の震えなどがあらわれる甲状腺亢進症です。 これは、喉仏の下にある甲状腺の働きが過剰になり、甲状腺ホルモンの量が増えすぎた状態のことをいいます。甲状腺ホルモンは新陳代謝を促しますが、量が増え過ぎると動悸、息切れ、多汗などの不調があらわれます。
春先は、肝の高ぶりからの影響も考えられますので、中医学の未病先防(みびょうせんぼう 病を未然に防ぐこと)の視点での対策をご紹介します。
ストレスによって気(エネルギー)が滞ってしまうと体に余分な熱がこもり、「肝」の不調の原因となります。 肝の不調は甲状腺のトラブルを招くといわれ、頸部の腫れや手の震えなどの症状が出ることも。「逍遙丸(しょうようがん)」などをおすすめします。
食生活が乱れると「脾胃」の働きが低下し、血流が悪くなります。それが甲状腺に影響し、頸部のしこりや胸の苦しさに悩まされる場合もあります。 「温胆湯(うんたんとう)エキス顆粒」などをどうぞ。
体のほてり、体重減少などの症状は、体内の「血」不足が原因かも。血は精神の安定や体のうるおいに関係するとされています。「天王補心丹」などをお試しください。
甲状腺亢進症の症状は更年期の症状に似ているため見過ごされがちです。しかし、放置しておくと心臓などにも負担がかかってしまうので、不調を感じたらきちんと対処しましょう。
一人ひとりのお悩みに合わせた漢方薬をご紹介いたしますので気になることがあれば、ぜひご来店くださいね。