女性ホルモンの変化に負けないための栄養素のお話
このようなお悩みはありませんか?
更年期に現れやすい症状
メノポーズとは? 女性の閉経の前後5年間(約10年間)のことを「更年期(メノポーズ)」といいます。 更年期の女性の体は、卵巣の機能が低下して、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減ります。 この女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少によって引き起こされる症状を「更年期障害」といいます。 具体的には、上の図のような「顔のほてり(ホットフラッシュ)」「動悸・息切れ」などの「身体的な症状」と、「疲れやすい・憂うつ」「物忘れ・神経質」などの「精神的な症状」の大きく二つに分けられます。 その症状の種類や程度、現れる時期も様々で、自分が更年期障害であることに気づかないことが多いようです。だいたい、40歳から60歳ごろに現れるものですが、近年では若年化の傾向にあります。 (臨床検査 2011 今日の健康 2010)
女性ホルモン(エストロゲン)は、身体の様々な部位に作用しています。 そのため、下の図のようにエストロゲンが減ることによって生じる更年期障害も様々です。
更年期は色々な部位で、不快な症状が現れます
「顔のほてり」「うつ状態」などの更年期障害を引き起こす活性酸素! 更年期障害が生じる仕組み 更年期障害の発症には“女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少”が深く関わっています。 さらに、子供の反抗期、受験、結婚準備などの家庭問題や仕事の対人関係などの心理的なストレスが重なると、更年期の症状は現れやすくなります(臨床検査 2011)
“女性ホルモンの急激な減少”と“過剰なストレス”が更年期障害を生じさせる “女性ホルモンの急激な減少”と“過剰なストレス”が重なり合って「顔のほてり」「うつ状態」などの様々な更年期障害が引き起こされていると近年わかってきました。
“ストレス”は活性酸素を発生させる 心理的ストレス、肉体的ストレスを受けると体内では、たくさんの活性酸素が発生してしまいます。実は、この過剰な活性酸素が更年期障害を引き起こす引き金となります。 しかも、活性酸素の発生量が多い人ほど更年期障害が重いと言われています。 (日本病態栄養学会誌 2007)
ストレスの多さが更年期障害の重さにつながっています
・・・更年期の女性は、エストロゲンが減少するため過剰な活性酸素にさらされている・・・ “女性ホルモン(エストロゲン)”には、活性酸素を消す強い力(抗酸化作用)があります。 エストロゲンの抗酸化作用は、ビタミンCやビタミンEなどよりもはるかに強く、活性酸素から女性の心と身体を守る「女性の強い味方」として働いているのです。
女性の強い味方「エストロゲン」
成熟期の女性は、女性ホルモン(エストロゲン)が十分に分泌されます。 そのため、脳の視床下部などにある活性酸素は、エストロゲンに消されて増えすぎることはありません。 一方、更年期の女性は、エストロゲンの分泌量が急激に低下して、脳などにある活性酸素を十分に消すことができず、活性酸素にさらされやすくなります (Molecular Phamacology.1997 Phamacol Res.1999)
女性ホルモンと活性酸素の関係
下の図のように、更年期障害の女性の脳内は、“過剰な活性酸素”にさらされているため、脳機能の低下や調節力の乱れが生じやすくなっています。 この過剰な活性酸素が、うつ、物忘れ、不安感、そしてホットフラッシュなどを引き起こす大きな要因と言われています(漢方と最新治療 1999 J.Phys.Chem.B 2010)
つまり“過剰な活性酸素”を消すことが更年期障害を軽くする重要なポイントなのです。
過剰な活性酸素を消すことが更年期障害を軽くする
① 亜鉛・セレンを摂取して「酵素」の数を増やすこと! 酵素(SOD.GSH-Pxなど)は、多くの活性酸素を消すことができますが、必須微量ミネラルの 亜鉛・セレンなどの摂取が不足すると酵素の数は減少します。 その時、亜鉛・セレンなどをしっかり補給すると酵素の数は増えて、活性酸素を消してくれま す。
亜鉛・セレン不足は酵素不足につながります
しかし、現代人は亜鉛・セレンなどの必須ミネラルが摂取不足の傾向にあります。これらのミネラルを積極的に摂取して、“過剰な活性酵素”を消して、更年期を爽やかに過ごしましょう。
オイスターで過剰な活性酸素を消す
② 「抗酸化物質」を積極的に摂取すること! もう一つは、最強の抗酸化物質である“女性ホルモン(エストロゲン)”のように、活性酸素を 消す「抗酸化物質」を積極的に摂取することが大切です。 ビタミンE などにも、活性酸素を消す作用がありますが細胞内には吸収されにくく、効果が 出にくいようです。
抗酸化物質を積極的に摂取する
近年、牡蠣肉から、ビタミンEより“活性酸素”を消す能力が高く、しかも細胞内に吸収されやすい抗酸化物質“CG7”が発見され注目されています。 吸収されやすい抗酸化物質を摂取して、活性酸素をすみやかに消して、すがすがしい毎日を送りましょう。
活性酸素を消す“CG7”
・・亜鉛はエストロゲンを作用させ、情報伝達の橋渡しをするために必要不可欠・・ 女性ホルモン(エストロゲン)とくゆうのさようである「月経周期を調節する」「体温を調節する」「体温を作る」などの指示は、下の図のような仕組みによって行われます。 まず、卵巣から分泌された「女性ホルモン(エストロゲン)」は、細胞内の「受容体」に連結されます。そして、この「受容体」が「DNA(情報センター)」に連結することによって、エストロゲンの指令が伝達されます。 この時、亜鉛はは「エストロゲン」と「受容体」、さらに「受容体」と「DNA」を連結させているのです。つまり、亜鉛は、エストロゲンの“情報伝達の橋渡し”をしているのです。 もし亜鉛が不足すると、エストロゲンの指令は流れにくくなります。 (Febs Letters 1996. 健康と元素 1996)
渡辺オイスターを補給して、更年期障害を軽くしましょう
女性にとって大事な女性ホルモン(エストロゲン)が無駄なく使われるためにも、亜鉛は必要不可欠な栄養素です。 亜鉛を適切に摂取してエストロゲンの働きをしっかりと保ち、更年期を健やかに過ごしましょう。
女性ホルモン(エストロゲン)は、脂肪から作られます。「やせ型」の方は脂肪が少ないため、エストロゲンの量も少なくなり、性機能調整系(視床下部ー下垂体ー卵巣系)が乱れやすくなっています。 「やせ型」のまま更年期を迎えると、エストロゲンの分泌量がさらに減ってしまうので、更年期障害が重くなることが報告されています(Modern Phsician 1996) 更年期障害の手足の冷えは、性機能調整系の乱れにより、熱を作る力が低下した「低体温」に由来すると言われています。 低体温のまま更年期に入ると、更年期障害が重くなります。 低体温を改善することも更年期をすがすがしく過ごすために重要なのです(老年精神医学雑誌 1995)
痩せている方はミネラルを摂取して基礎体温をあげましょう
私たちは、ご飯などの食べ物の糖質からエネルギー・熱源を作り出し、体温を保っています。糖質をエネルギーに変化させるためには、亜鉛・セレン・鉄、またビタミンB群などを摂取し、酵素の働きを高めることが必要です。 ミネラル・ビタミンをしっかり摂取して、糖質、脂質からエネルギー・熱源を作り出して正常な体温を保ち、元気に過ごしましょう。
ホットフラッシュが発生するしくみ ~更年期女性の脳内は活性酸素でいっぱい~ 体温調節を行う脳内の「視床下部」という部分が多くの活性酸素にさらされていると「ホットフラッシュ」を引き起こすホルモンが分泌され、顔がほてる、汗をかくなどの不快な症状が現れます。
ホットフラッシュが発生する仕組み 更年期では卵巣の機能がが低下すると、“女性ホルモン(エストロゲン)”の分泌量が急激に低下し、脳内の“エストロゲン濃度”も低下します(低エストロゲン状態)。 すると、活性酸素を消してくれるエストロゲンが足りないため、脳内の視床下部は活性酸素でいっぱいになります(Phar.Bio.Behavior 2004)
ホットフラッシュが発生するプロセス
脳は活性酸素にさらされると、傷ついたり、機能が低下する危険性があります。 そこで、活性酸素から脳を守るエストロゲンの代わりに、活性酸素を消す「ノルエピネフリン」という物質が放出されます。ノルエピネフリンは本来、ホルモン分泌を促す働きがあります。 そのため、活性酸素を消すとともに、ホットフラッシュを引き起こすホルモンの分泌を異常に増やしてしまいます。 その結果、ホットフラッシュが発生すると言われています (漢方と最新治療 1999 J.Phys.Chem.B.2010)
~脳内の過剰な活性酸素はうつを引き起こすホルモンの分泌を増加させる~ 更年期では、活性酸素を消す強い力を持つ“女性ホルモン(エストロゲン)”の分泌が急激に低下するため、脳内に多くの活性酸素が発生しやすくなります。 この“活性酸素”によって脳の機能は低下し、物忘れ、イライラなどの症状が現れることがあります。さらに、ストレスによって、脳が多くの活性酸素にさらされると、うつ状態を引き起こす“コルチゾール”というホルモンがたくさん分泌されます。 血液中のコルチゾールが高濃度のままだと、脳の機能は低下し、うつ状態を引き起こします(厚生省S2001.Gen.Pharmacol 1998.日本化学会 2008)
活性酸素が鬱を引き起こす
~更年期は、最も骨粗しょう症が進行する時期です~ 40歳を過ぎたころから腰痛を感じるようになった場合、もしかするとそれは更年期障害による腰痛かもしれません。 女性ホルモン(エストロゲン)は、骨を作る働きをしていますが、更年期になり急激にエストロゲンが不足すると、骨が弱くなり、腰痛そして骨粗しょう症を生じる可能性があります。
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更年期になると、骨の密度は急激に低下してしまいます。 その低下率は、更年期の次に来る老年期より著しいほどです。 本来、骨は絶えず古い骨を壊し、新しい骨を作るというバランスの取れた状態です。 女性ホルモン(エストロゲン)は、骨を作る細胞(骨芽細胞)の働きを高め、さらに、骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きを抑えることで骨を守ります。 しかし、骨を守る頼りのエストロゲンが更年期に急激に減ってしまうため、骨密度も急激に低下し、その結果、腰痛などが現れてくるのです(検査と技術 2011)
ミネラルの亜鉛には、骨細胞形成を促進させ、骨細胞が破壊されていくのを防ぐ働きがあります。亜鉛が不足すると、骨は壊れやすくなります(Biomedicai Research 2007)
更年期の女性は積極的にオイスターの摂取を!