痰湿(たんしつ)タイプの養生

「痰湿(たんしつ)」水はけが悪い状態

「水」のハケを良くしましょう。 

痰湿タイプの症状                 不摂生な食生活を送っている人や胃腸の働きが弱い人、水分代謝が悪い人に多いのが、余分な水である「痰湿(たんしつ)」が体の中に溜まっているという状態です。                 太りやすい、いつも眠い、体が重だるい、口が粘る、むくみやすいといった症状が多く現れます。                                        溜まった老廃物が外に出ようとするために、ニキビ、吹き出物、痰、おりものが増えます。 肥満または水太り、だるさ、吐き気、めまいも現れやすい。               現代病的には、高脂血症、糖尿病にもなりやすい。痰湿タイプには、熱がこもる熱タイプと身体が冷えている寒タイプがあります。

舌の状態                                      厚いべとべとした舌苔(ぜったい)があります。                     熱タイプ黄色い舌苔になり、寒タイプは白い舌苔になります。

対策 利水(水分代謝を良くする)                           このタイプは、身体の中の余分な水分を追い出すとともに、胃腸の働きをしっかりさせることが大切です。胃腸の働きがしっかりしていないと、余分な水分をしっかり排泄できません。 また、胃腸の消化能力を上回るほどの過食を避けることは言うまでもありません。     そして、お酒の飲み過ぎや脂っこいものや甘いものの食べ過ぎにも気をつけましょう。   むくみやすい人は、ハト麦、小豆、三爽茶(さんそうちゃ)など、余分な水分を追い出す作用のあるものを積極的に摂ると良いでしょう。                       食べ過ぎた時は、消食作用(消化を促進させる)のある大根、玉ねぎ、山楂子(さんざし)などがお勧めです。

おすすめの食材                                  玄米、ハト麦、海藻、きにこ、たけのこ、根菜類(ごぼう、大根など)、アスパラガス、かぼちゃ、こんにゃく、緑豆、緑豆春、バナナ、山楂子、ウーロン茶、プーアル茶、ハト麦茶 

避けたり、控えたい食材                              肉類、卵黄、脂っぽいもの、魚卵、味の濃いもの、炭酸飲料、冷たい飲み物

胃腸の不調、余計な水分を除き、機能を高める

胃内停水には消化機能向上と利尿の両面作戦が効果                                      中国漢方が良くわかる本 路 京華著

梅雨時から夏場にかけての時期は、ビールなどの冷たい飲み物や生ものなどの摂り過ぎによって、胃腸の不調を訴える人が多くなる。                                中医学では、胃腸で吸収され、汗や尿として排泄される身体全体の水分代謝を脾(消化器系)・肺(呼吸器系)・腎(泌尿生殖器系)の関係で捉えている。                          冷たいものの摂り過ぎは、胃を冷やすため脾の機能低下を招く。このため、水分代謝が妨げられ胃腸の過剰な水分が溜まり、ひどい場合にはぽちゃぽちゃといった振水音が聞こえる。          このような胃内停水の状態の他にも、胃の不快感、吐き気(ひどい場合には粘液状のものを吐く)・お腹がゴロゴロする・下痢といった、様々な症状が出てくる。このような病理的な水分を、中医学では痰飲と呼んでいる。                                       痰飲の痰はもともと薄い水のことを表す淡の字を語源とし、病理的な水分ということで、漢代に痰という字ができた。痰飲によってもたらされる図のような症状の改善には、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)や五苓散(ごれいさん)が有効である。                         いずれも消化機能を高め、、利尿することにより余分な水分取り除く白朮(びゃくじゅつ)や茯苓(ぶくりょう)のほかに、身体を温めて痰飲を解消する作用を持った桂枝が配合された処方だ。       梅雨のころは湿度の影響もあって、発汗がスムーズにいかない分、たまった痰飲を取り除くことは難しい。胃腸の弱い人はこの時期、冷たい飲料水や生ものは控えた方が無難である。

身体に痰飲がたまると、胃腸症状が悪くなる

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