陽虚(ようきょ)タイプの養生

「陽虚(ようきょ)」温める力が弱い人

「温める力」を補いましょう。           出やすい症状                   陽虚は気虚が進行した状態なので、気の温める作用が低下した状態です。体の機能が低下しているので、寒気やや冷えが顕著の現れます。夏でも靴下が手放せなかったりします。寒い場所やクーラーがきいている部屋や冬が苦手です。                 

舌の状態                                      体を温める力が弱いので、体内に水分が溜まりやすく、舌もはれぼったく、舌の周囲は歯痕ができている方も多いです。舌の色は淡白で、苔は白く厚ぼったく粘りがあります。

対策 補気・補陽(気を補う事と温めること)                      おすすめの食材                                  ニラ、えび、ねぎ、羊肉、牛肉、山椒の実、クローブ、八角、生姜            唐辛子、シナモン、シナモンティー

避けたり、控えたい食材                              冷たいもの、生もの、生野菜(火を通して食べる)、コーヒー、バナナなどの南方系の食べ物、白砂糖

   血と腎の陽気を補って、冷え性体質を改善                          参茸補血丸(さんじょうほけつがん)は「飲むカイロ」                                         中国漢方がよく分かる本 路 京華著

秋から冬に入ると、手足が冷えて眠れないという人が増えている。ベットの中でも靴下が離せないという人もいる。ひどい場合には、冬場はワンサイズ大きい靴しか履けないという、重度のしもやけで相談にみえる人も少なくない。                                  日本にやってきた当時、真冬でも短いスカートで街を歩く女性を見て驚いた。                               日本の女性は何と元気なのだろうと感心したものだが、よく話を聞いてみると大半の女性が、程度の差はあるものの冷え性体質だと分かって、またまたびっくり。おしゃれのために、かなり無理をしているようだ。                                          中医学の冷え性・しもやけ対策は、血液循環を良くするほか、全身の陽気(エネルギー)を高め、血液の量を増やすことを主に考えている。普段から貧血気味の人の血液を増やし、血行を促進する漢方薬としては、当帰を主薬にした婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)が良く使われる。             さらに陽気不足が顕著な人には、参茸補血丸(さんじょうほけつがん)が良い。           参茸補血丸には、腎の働きを補い体力増強に効果のある鹿茸(シカの幼角)や今話題の杜仲(とちゅう)、血の不足を補う当帰や竜眼肉、牛膝、気の不足を補う人参や黄耆などが配合されている。      どれをとっても滋養強壮作用をもった高貴薬(こうきやく)ばかり。それだけに優れた効果を持っている。                                            気血を補い、全身の機能を高めることで身体を芯から温めてくれる、まさに“飲むカイロ”と呼びたい薬だ。                                           これに、血行を良くする冠元顆粒(かんげんかりゅう)などを併用すればさらに効果が上がる。

体を芯から温める参茸補血丸

◎陽虚タイプの症状                                    元気がない・気力がない・疲れやすい・口数が少ない・動きたがらない・息切れする・日中は眠いなどの気虚の症状と、寒がる・手足が冷える・顔色や唇の色が蒼白・温暖を好み寒冷を嫌うなどの虚寒の症状が見られる。                                       水分の吸収排泄が低下するため消化管内や組織間に水分が停滞し、浮腫を伴うことが多かったり水様性の下痢もみられる。                                     これらの症状は、生活習慣と大きな関わりがありますので、冷たい飲食物のとりすぎ、薄着、夏の冷房などは十分に注意するようにしてください。                         

◎陽気の不足を補う生活術                                 冷えを改善するためには、身体を温める原動力である「陽気」を養うエビ、羊肉、生姜、ネギ、にんにくなどを上手に取り入れるといいでしょう。                          また、季節の陽気を利用する方法として、春や夏に体を温める羊肉のスープや鍋料理を食べるという方法もあります。

おしゃれもいいが、服装面で陽気を守る配慮も必要                      日本人の冷え性体質は衣食住に問題                                         中国漢方がよく分かる本 路 京華著

日本人は、体質的に冷え性の人が多い。現代っ子の低体温状態(36度以下)我欲話題になるが、「冷え」の状態は大人にも当てはまる。                              日本で漢方相談の現場に立ち会う機会も多いが、「冷え」は年齢・性別を問わず、常に訴えの上位にある。                                            日本人の冷え性体質は、衣食住の習慣から来ているように思えてならない。            食生活でも、肉、魚、野菜、いずれも生が大好き。なま物の摂りすぎは、体を冷やすが大丈夫だろうか。キュウリやトマトですら炒めて食べる中国人から見ると、心配である。            飲み物もまたしかり。冬でもレストランでは氷水が出るし、街には清涼飲料の自動販売機が溢れている。                                            中国では、「久面増気」という言葉がある。一つのものを長く食べ続けると、その気(性質)が増えるという古人の教えであり、今でも食生活に生きている。熱いものをたくさん、しかも長く摂り続けると陽気(体を温めるエネルギー源)が増え、冷たいものの摂りすぎは、逆に陽気を損なう。風呂上がりのビールも、ほどほどが大切だということだ。                            服装の面で言えば、冬でもミニスカートで頑張る女性が目立つ。冬は寒冷の刺激が強く、陽気の消耗も激しい。オシャレ感覚を楽しむのもいいが、衣服によって陽気を守る工夫もしなくてはならない。  日本には日本の生活習慣があり、それをとやかく言うつもりはないが、冷え性体質の人は、衣食住にもう少し配慮があってもよいのでは。

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