「血虚(けっきょ)」(血の不足するタイプ) めまい・立ちくらみ、顔色が白く艶がない、肌がカサカサする
「血」の働きが不足してる状態を指しています。 血液検査で貧血と診断されていなくても、血球細胞の形や働きが悪くて異常な症状を引き起こした場合も「血虚(けっきょ)」とみなします。 つまり、貧血の一歩手前の状態を含めて広い意味での血の不足を意味します。 「血虚」になると、顔色が白く艶がなく、めまいや立ちくらみ、手足のしびれ、肌がカサカサして痒くなり、白髪や抜け毛が生じ、女性では生理不順や不妊症などの婦人病を起こしやすくなります。 そのほか、目の疲れや視力の衰え、動悸、息切れ、不整脈なども現れやすくなります。舌は全体的に色が淡くて小さめです。
① 胃腸の消化機能を高め、胃腸に負担をかけない食事が基本 ② 平性、温性を基本に、甘味・酸味を取り入れる ③ 黒い食材、赤い食材を積極的に摂り入れる ④ 偏食を避ける
・刺し身などのなま物 ・冷たい飲み物や食物 ・天ぷらなどの ・脂っこいもの ・チョコレートなどの甘いもの ・唐辛子などの刺激の強いもの
✖胃腸を冷やすと消化吸収機能が低下します。 また激辛のものは胃腸の消化機能に負担をかけます。 摂り過ぎに注意しましょう。
◎血の不足で冷え性の人
烏骨鶏(うこっけい)、黒ゴマ、黒豆、黒米、プルーン、ブルーベリーなどの黒い食材と、トマト、人参、あずき、枸杞の実(くこのみ)などの赤い食材をおすすめします。 これらの食材にはポリフェノールやミネラルが多く含まれて造血作用が優れています。
◎月経不順や不妊症に
烏骨鶏(うこっけい)はトサカ、皮、骨に至るまでカラスのように黒いことから名付けられた鶏ですが、日本でも最近スーパーなどでも見受けられます。 これは効果的な滋養と造血作用があるので、女性の生理不順、不妊症の「血虚タイプ」には最適なものです。 蒸したりスープとして調理したりすると良いです。また地鶏や烏骨鶏の卵も代わりに使っても一定の効果があります。
◎鉄分不足の貧血におすすめ
レバー、牡蠣(かき)、ほうれん草、小松菜は鉄分が多く含まれ、血を補う作用が優れているので、積極的に摂るようにおすすめします。
◎自然の甘みのドライフルーツを常食に
なつめ、ブルーベリー、プルーン、レーズンなどの自然の甘味や酸味のある食材を常備して楽しむと良いでしょう。
「血虚」タイプの人は消化機能が弱いことが多く、冷たいもの、生もの、脂っぽいもの、また甘いものなどの摂りすぎを避けてください。 普段から偏食をせず、正しい食生活のリズムを作りましょう。 また、長期間の血虚状態が続くと、骨ももろくなり、心臓も弱くなるので、激しい運動を避け散歩や軽い運動を行うことをお勧めします。 無理なダイエット、朝食抜き、偏食、少食、また生活の不規則などは「血虚」に結びつきます。
血虚(血が足りない方)へのおすすめ食材