気虚タイプの食養生 その2

「気虚(ききょ)」エネルギー不足の状態

「気虚(ききょ)」(気の不足するタイプ)       倦怠感・息切れ・風邪を引きやすい・冷え性

「気」は元気・気力の気というように人の活力の素です。                       気の不足は疲労・倦怠・息切れを感じやすく、ひどくなると冷え性にもなりやすいです。          胃や腸の冷えは消化機能が低下し、食欲不振・胃もたれ、軟便や下痢になることもあります。気は免疫力、自然治癒力の本(もと)であり、「気虚」になると、免疫力が低下して風邪を引きやすく、治りにくくなったりします。                         そのほか、花粉症などのアレルギー疾患、頻尿、夜間尿、不感症、不妊症などの症状も現れやすくなります。                                   舌は色が淡くて全体は厚く腫れぼったい、舌の縁にも歯型がつくことがあります(歯痕)

『気を減らさないポイント』

① 身体全体を温める                                    ② 胃腸の消化機能を高め、胃腸に負担をかけない食事を基本にする               ③ 料理には平性(温めも冷やしもしないおだやかなもの)、温性、熱性のものを基本食材とする   ④ 火を通して用いること

『避けたい食物』

 ・刺し身などのなま物                                    ・冷たい飲み物や食物                                   ・天ぷらなどの                                      ・脂っこいもの                                      ・チョコレートなどの甘いもの                               ・唐辛子などの刺激の強いもの                   

あなたにピッタリの食材は

◎胃腸が弱くて食欲がない、食事をすると胃がもたれる、または軟便や下痢にもなりやすい人

胃腸の消化吸収を高め、気を徐々に補う、穀類、イモ類、豆類などをおすすめします。       特に長芋、ヤマトイモ、じねんじょなどの山芋類は胃腸の働きを助けます。            これらをすりおろしてとろろにし、味噌汁や野菜スープに入れたり、お好み焼きに入れたりして加熱して食べましょう。

★胃腸の弱い人は、普段から規則正しい食生活をして、よく噛み、食べすぎないように心がけてください

◎疲れやすい、だるい、元気が出ない人

気を補う食材がかかせません。「補気の王様」といわれる朝鮮人参、牛肉や鶏肉などの肉類や、えび、うなぎは食べると速やかに気を充実させる働きがあり、主菜や副菜にたくさん入れて不足した気を効果的に補いましょう。

◎風邪を引きやすい人、花粉症の人

免疫力を高める効果のあるきのこ類やブロッコリー、アスパラガスなどを摂るようにおすすめします。

◎冷え性の人

体を温めるにんにく、しょうが、玉ねぎ、ねぎ、にら、山椒、シナモン、くるみなどを摂るように心がけてください。

養生生活

中国には「労即傷気(過労は気を傷める)」という言葉があります。                過労は気を消耗して気の働きを弱めることです。                        気虚タイプに限らずどのタイプに限らずどのタイプにでも言えることですが、過労を避け、休息や睡眠を十分にとることは健康にとって大切なことです。                       また自然の中でウォーキングや適度な運動を行うことは肺の機能を高め、酸素を効率的に取り入れて体内のエネルギー、気を増やすことになり、毎日行うことをおすすめします。

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