六味地黄丸で補腎、子供の発育を促す

咳止めに天津感冒片を併用

六味地黄丸で補腎、子供の発育を促す

腎を強め、成長ホルモン・カルシウム代謝を促す  

入学のシーズンである。小学1年生の真新しいランドセル姿が初々しい。幼児の成長には個人差があるものの、小柄だったり、体力の弱いお子さんを抱える親は何かと心配である。           中医学には「腎は精を蔵す」という言い方がある。「精(せい)」とは、生命活動を維持していく上に必要な基本物質のことで、「精気(せいき)」ともいう。                      漢方では人の成長発育は、腎に蓄えられた精によって支配されていると考えられている。このため、子供の成長発育を促すには、腎の強化(補腎:ほじん)がポイントになる。腎の働きは、西洋医学でいう腎臓の作用よりも幅広く、成長ホルモンの働き、生殖能力、歯や骨を作るカルシウム代謝などを含んでいる。                                            漢方薬では「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」をよく使う。六味地黄丸は、日本では老化を防ぐ補腎薬として知られているようだ。しかし、元々は発育の悪い、虚弱体質の小児に用いる薬であり、乳幼児の首が座らない、乳歯の生えるのが遅い、知能や運動能力の発達が遅いなどの、漢方でいう「五遅五軟(ごちごなん)」の改善に古くから使われてきた。                        小児の発育期に服用すると、骨の発達を促し、身長の伸びを助けるとも言われている。       処方中の、熟地黄(じょくじおう)・山薬(さんやく)・山茱萸(さんしゅゆ)などに腎を強化する作用があり、茯苓や沢瀉には、水分代謝を改善する働きがある。                     作用が穏やかでバランスのとれた処方であり、幼児が安心して服用できる。                      

8の倍数で起こる男性の体の変化

男性の変化                                         八歳・・・腎気が充実し、乳歯から永久歯に生えかわる。                    十六歳・・・腎気盛んになり精気が溢れ、子どもを生める体になる。               二十四歳・・・腎気が整い、筋骨たくましく歯が生え揃う。                   三十二歳・・・腎精ピーク、心身すべて整い、最高潮を迎える。                 四十歳・・・序々に腎精が衰えはじめる、髪は抜け、歯に不調がでる。              四十八歳・・・陽気が衰え、体型も崩れる、白髪がでてくる。                  五十六歳・・・肝気と腎が衰え、筋は落ち、精は著しく減少する。                六十四歳・・・陽気が枯渇、歯も髪も抜け、子どももできなくなる。

7の倍数で変わる女性の体の変化

女性の変化                                         七歳・・・腎気が盛んになり、乳歯から永久歯に抜けかわる。                  十四歳・・・天眞の気が降りて生理がはじまる。                        二十一歳・・・親知らずが生え、心身ともに整う。                       二十八歳・・・腎精のピーク、筋骨や髪が豊かになる。                     三十五歳・・・陽明脈が衰え始める、髪が抜け始める。                     四十二歳・・・太陽、陽明、少陽の三陽の脈が衰え、しわ、白髪が増える。            四十九歳・・・任脈が虚して太衝脈が衰え、天癸尽き、閉経を迎える。

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